利用者の快適さに配慮した移動図書館
各自治体の図書館のサイトにアクセスしてみると、移動図書館という名前が時折出てきます。
平地に住んでいて近くに図書館がある場合だったら、普段は利用する機会のないものです。
図書館に行けば無償で本が借りられるので、どうしても手元に置いておきたい本以外はこちらを利用する方が経済的にも良い選択となります。
ですが、もし近くに図書館がない場合にはそうはいきません。
だからといって諦めて読みたい本を全部買っていたら、人によってはかなり財政が困窮することになることでしょう。
移動図書館の存在は、そうした人たちの助けになるものです。
建物として存在する図書館と比べると、さすがに規模は小さくなってしまいます。
ですが、これらの車両にはいかに快適に図書館としての機能を活用できるかと様々な工夫がなされていて、山の上など図書館のない地域に住む人々にとって大きな助けとなっているものなのです。
まず、車両の中は天井が高く作られていて、ほとんど立った状態で中に入れるくらいの広さがあります。
扉が外側に向けて大きく開閉されるようにもなり、大量の本が詰められた本棚を外にいる人たちが見やすいようにもなっています。
その上で、開いた扉はひさしとなり、日光や雨をよけてくれる効果も発揮します。
実際に雨が降った時には専用のシートがかけられて、利用者が傘などを差さなくてもゆっくり本を探せるようにも出来るのです。
これらの車両を専門で製造している業者があり、どうすれば快適により多くの本を届けられるようにするのか、自治体や企業などから相談を受け、一台ずつ丁寧に作っているものなのです。